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AI生成した3Dモデルのパイプラインの検討①:MeshyAIの実行(無料版)

AI生成したモデルをゲームエンジンで利用できるようなパイプラインを作りたい

AI生成された3Dモデルをゲームパイプラインに簡単に組み込めるようなフローを検討してみたかったので開始しました。
なお、この記事の段階では結論としてうまくいっていません。

MeshyAIについて

プロンプトや写真から3D メッシュをAI生成することのできるサービス。
無料ライセンスでも月単位でいくつか生成可能。
https://www.meshy.ai/discover

無料ライセンスについて

mesh ai ライセンスページ
https://www.meshy.ai/ja/pricing

無料ライセンスでは月100クレジットまで利用でき、生成されたアセットはクリエイティブコモンズライセンスの元で利用できるとのこと。
つまりmesy AIで生成されたモデルであることを明示すれば商用利用も可能そう。

モデルを生成する

MeshyAIのサイトでアカウント作成後、上部メニューからテキスト生成モデルを選択、

テキストのみからのモデル生成を実行

プロンプトから完全新規で作成するものや、ソースモデルを調整するメニューなどがあり今回はテキストから完全に新規で作成する。

無料版でも実行可能なクリエイティブコモンズでのモデル生成を実行

生成が終わると4種類のグレーマテリアルモデルが表示され、そこからさらにクリックするとテクスチャの生成フェーズを開始できる。
生成したモデルはマイジェネレーションという項目で管理され、一度作成したモデルはここからテクスチャの生成フェーズだけ実行することも可能。

生成を行うと4種類のグレーマテリアルモデルが表示される

テクスチャ生成とダウンロード可能なデータ化を行う生成フェーズでも10クレジット必要で、テクスチャだけプロンプトを変更するこてゃできない模様。

テクスチャ生成とモデルコンバートを行うフェーズ

さらにここで注意点があり、ダウンロード可能になるモデルはこの生成時に選択したポリゴン数に変換される。無料プランではこの最終ポリゴン数が10000ポリゴンしか選べないのでグレーマテリアルモデル左下に記載されているフェース数が大きいものは破綻しやすいようだった。

モデルはテクスチャ生成と同タイミングでポリゴン数を指定され、このポリゴンまでリダクションされたものがダウンロードできるようになる

ポリゴン数が大きいモデルで生成処理を実行すると削減される工程で破綻してしまった。

元メッシュがポリゴン数の多いモデル
ダウンロード可能になるモデルはリダクション後のモデルであり元メッシュとポリゴンの差が多すぎると破綻してしまう

画像生成後、右下のボタンからモデルとテクスチャがまとまったzipをダウンロードできる。
無料版では月10回までダウンロード可能

fbxのダウンロード
fbxを展開するとモデルとテクスチャが含まれている

出力データ

無料版では5モデルまで生成とダウンロード可能だったので実際に5つ、魚1種類と植物4種類を生成してみた。
上述のダウンロード生成モデルでポリゴン削減が実行されることに気づいていなかった間に生成したものは破綻している。
(今回はテキスト生成のみを試した)

fish red sea bream
最初に試しましたのが魚でしたが、これが一番うまくいきました

pine tree and weeds
木は破綻しました。リダクションのルールを考えると葉が多い植物は難しそうです

log cabin
建物系は使い道はありそうなものの、やはりリダクション時の破綻で細部が壊れてしまうので部品分けをしっかり考えればいけそう

grassland weeds
雑草① このあたりで破綻の理由に気づきましたがちょっと手遅れでした。

3d pixcel art grassland weeds like playstation games
雑草② 草系は無料版だと破綻しがちでした。特定の植物の名前で生成を試してみたいところです。

初めて利用してみましたが破綻の理由がテクスチャ生成と同時に行われるコンバートだと気づくまでに無料トークンを使い切ってしまいました。
なのでまだ利用可能性については断言しづらいものの、うまくいったものは破綻も少ないので用途はありそうです。
まだ難点はありそうですが有料版登録して他の生成機能も試したいと思います。

ライセンスについては無料版も思った以上に緩いなと感じました。


本記事で画像に映る3DモデルはMeshyAIの無料版によって生成しました。

fish_ball

プロシージャル魚類